高齢者のADLとの向き合い方

高齢者の多くが、日常生活の中でできなくなる動作が増えていくのを実感するものです。そんな方と向き合い介護をする場合、本当にできないことだけに対して手助けをすることが大切です。

動作が遅い危ないといったことを理由に、なんでもサポートしてしまうと高齢者のやる気や生きる気力を奪ってしまいます。
「何も自分でできなくなってしまった」と精神的な落ち込みにもつながってしまうため注意が必要です。そうならないために、介護する側は日常生活動作を意味するADLを学び、自尊心を傷つけないケアを詳しく知る必要があります。

また、できないことだけをサポートするためには、正しい知識がないと高齢者を危険にさらす可能性があるので気をつけておきたいところです。基本的には、介助者を必要としない完全に自立した動作のみならず、自分でできるが動作が遅くなりがちで、補助具が必要な動作については手を貸さずに見守ることが大事です。

このような知識をメインとして学べる資格として、ケアレクインストラクターがあります。この資格では、普段のADLに楽しいレクリエーションの視点を取り入れた介助活動を学ぶことができます。
NPO法人の認定資格ではありますが、ADLを考慮した介助の知識や技術を深めることができるとともに、高齢者の生活を豊かにするためのサポートを行えるようになります。

機能訓練のやり方や、一人一人のやる気を引き出す方法を学ぶことができるため、高齢者の機能回復のケアに興味がある方におすすめです。結果的に、利用者一人一人との距離感も縮まるでしょう。