施設の種類と求められる能力

高齢化が進む中、介護業界は需要が高い業界である一方で、慢性的な人材不足が続いています。
そんな介護業界では色々な職種が存在しており、仕事の内容も異なっています。その中でも多くの人に知られているのが、介護士です。
その他、ケアマネージャーとも呼ばれている介護支援専門員や、サービス提供責任者、介護事務などの職種も存在しています。

介護士の場合、入居型の施設やデイサービス、訪問介護事業所など、働く場所によっても求められるスキルは異なります。
特別養護老人ホームや有料老人ホーム、高齢者向け住宅などの入居型の介護施設では、施設の種類ごとに要介護度も異なるため、提供するサービスもさまざまです。

特別養護老人ホームでは、要介護3以上の高齢者が対象となるため、寝たきりの方が多く、食事介助や排せつ介助、入浴介助などの身体介護が中心で、衣類の着替えや口腔ケア、清拭なども行ないます。身体介護は介護資格を必要としますが、要介護者の体に直接触れない部屋の掃除などの生活援助の場合は無資格の人でも対応が可能です。資格の有無によって担当業務を分けられています。

介護付きの有料老人ホームの場合には、主に民間企業の運営で数千万円などの入居一時金がかかるところもあり、金額相当のサービスを要求されることも多く、介護業務だけでなく接客マナーや丁寧でキメ細やかなケアを重視されやすいのが特徴です。

短期入所のショートステイは、介護や機能訓練を行なう場所であり、家族の介護負担の軽減や、家族の出張や旅行の時に一時的に預かる場所でもあります。
そのため、基本的な介護をする中で、短期間に利用者の特徴や嗜好などを把握する必要があります。また、違う環境に戸惑う利用者の不安を和らげるコミュニケーション能力も求められます。

このように、介護現場によって仕事は大きく変わってくるため、どんな施設があるのか、どんなスキルが求められるのかをきちんと知っておくことが大切です。
また、介護業界で働く前に把握しておきたい知識については【介護業界で活躍するには!?】というサイトに丁寧にまとめてあったので、よかったら一読してみてください。